昔の話で恐縮だが、忌野清志郎(いまわの・きよしろう、以下、清志郎)という、“奇抜で派手、鋭利で正真の” ロックンローラーがいた。かれが率いたロックバンド「RCサクセション」のアルバム『カバーズ(Covers)』(1988年)は、有名な洋楽のヒット曲に独自な日本語詞を付けたカバーアルバムで、これに収録された楽曲はいずれも平和・反戦・反核といったメッセージが込められていた。本曲もその中の1曲で、歌詞を見れば一目瞭然、強烈な反原発ソングとなっていた。そのためか、このアルバムは1988年8月6日の広島「原爆の日」に発売が予定されていたものの、直前になってレコード会社から発売中止が発表されるという、いわく付きのアルバムとなった。(続きはこちらへ)
出典:忌野清志郎「サマータイム・ブルース」The RC Succession『カバーズ』キティ・レコード、1988年(ユニバーサル・レコード、2005年)。
共に生きることのできる公正かつ平和で持続可能な社会づくりに向けた“教育”を問う