忌野清志郎 “原子力は要らねえ 危ねえ 欲しくない”【地球のことば(29)】

 昔の話で恐縮だが、忌野清志郎(いまわの・きよしろう、以下、清志郎)という、“奇抜で派手、鋭利で正真の” ロックンローラーがいた。かれが率いたロックバンド「RCサクセション」のアルバム『カバーズ(Covers)』(1988年)は、有名な洋楽のヒット曲に独自な日本語詞を付けたカバーアルバムで、これに収録された楽曲はいずれも平和・反戦・反核といったメッセージが込められていた。本曲もその中の1曲で、歌詞を見れば一目瞭然、強烈な反原発ソングとなっていた。そのためか、このアルバムは1988年8月6日の広島「原爆の日」に発売が予定されていたものの、直前になってレコード会社から発売中止が発表されるという、いわく付きのアルバムとなった。(続きはこちらへ)
出典:忌野清志郎「サマータイム・ブルース」The RC Succession『カバーズ』キティ・レコード、1988年(ユニバーサル・レコード、2005年)。