著書(共編著)

『グローバル時代の「開発」を考える:世界と関わり、共に生きるための7つのヒント』西あい・湯本浩之(共編著)、明石書店、2017年。
<執筆担当>第1章「『豊かさ』って何だろう」47-77頁。Column 3「パナマ文書とタックスヘイブン」78-81頁。第4章「『平和な世界』ってどんな世界?」151-179頁。Column 7「積極的平和と積極的平和主義」180-181頁。終章「『自分の世界』から踏み出してみる」252-272頁。解説「グローバル時代の『開発』問題と開発教育」273-287頁。あとがき「『グローバル市民』として生きる」288-292頁。
<大学入試問題に採用されました>
関西学院大学「2021年度総合選抜入学試験 日本語小論文 サンプル問題(問題1)」本書89-92頁「不平等/平等/公平/不公平」から出題。

『SDGsと開発教育:持続可能な開発目標のための学び』田中治彦・三宅隆史・湯本浩之(共編著)、学文社、2016年。
<執筆担当>第5章「さまざまな開発論」75-95頁。

☆地球の言葉(10)

自然界の微妙な体系の中に持ち込まれると、技術、とりわけ現代の巨大技術は異物として作用する。

E・F・シューマッハー(経済学者・英国 E. F. Schumacher 1911-1977)
出典:E・F・シューマッハー『スモール・イズ・ビューティフル:人間中心の経済学』講談社、1986年、196頁。

<コメント>
 シューマッハーは、この「巨大技術」について次のようにも述べている。

 大量生産の技術は、本質的に暴力的で、生態系を破壊し、再生不能資源を浪費し、人間性を蝕む。大衆による生産の技術は、現代の知識、経験の最良のものを活用し、分散化を促進し、エコロジーの法則にそむかず、希少な資源を乱費せず、人間を機械に奉仕させるのではなく、人間に役立つように作られている。(出典:同書、204頁)

 シューマッハーはこうした「人間の顔を持った技術」を効率や生産性の点では劣る伝統技術と近代的で巨大な科学技術の間に位置するという意味で「中間技術(intermediate technology)」と呼んだ。1966年には英国でIntermediate Technology Development Group (ITDG)というNGOを発足させて、その普及に努めた。この中間技術という概念は、各地域の文化や生活様式、気候や風土などの特性に合わせて最適化された「適正技術(appropriate technology)」や巨大技術を代替する「もうひとつの技術(alternative technology)」という概念に発展している。
 なお、ITDGは2005年にその組織名を「プラクティカル・アクション(Practical Action)」に改称している。