一定の長さをもつ文章の構成のしかたには、さまざまな方法がありますが、代表的なもとして、「三段(三部)構成」の文章、もうひとつは「四段(四部)構成」があります。後者の代表例が「起承転結」で構成した文章です。これも作文の授業の時に指導されたと思いますが、「起承転結」はもともと漢詩の世界での約束事だったものが、日本語の文章を書くときの「お手本」と見なされるようになり、それが学校教育にも取り入れられ、国語の時間で指導されてきた経緯があります。
「起承転結」については、「コラム」を参照していただければと思いますが、「論文」ではこの「起承転結」型の四段構成ではなく、「序論-本論-結論」という「三段(三部)」で構成していくのが一般的です。これら3つの部分を簡単に紹介すると、まず「序論」で筆者である自分が選んだ研究テーマに関する「問い(問題)」を提示し、続く「本論」で客観的な根拠やデータに基づいてその「問い」について議論し、そして最後の「結論」では、「序論」で提示した「問い」に対する「答え」を提示する、というのが「論文」における議論展開の基本となります。以下に、それぞれの部分をもう少し詳しく説明してみましょう。ただし、同じ三段構成でも、いわゆる「理系(自然科学)」と「文系(人文・社会科学)」とでは、各段に含めるべき内容が異なりますので、ここでは「文系」の中でもとくに社会科学の分野の「論文」を想定しながら説明していくこととします。
①「論文」の全体構成について
②「序論」について
③「本論」について
④「結論」について
⑤「謝辞」と「あとがき」について
①「論文」の全体構成について
「論文」の全体構成は、上記の通り、「序論-本論-結論」となりますが、これは議論展開の大筋を表しています。これを卒業論文の具体的な「論文構成(章立て)」に対応させると「図1」のようになります。実際の卒業論文では、「序論-本論-結論(序章~終章)」という「論文」本体の前に「表紙」や「目次」がついたり、後ろに「付録」や「引用文献一覧」がついたりしますが、本体部分だけを言えば、分量的には「序論(10%)-本論(75-80%)-結論(10-15%)」が目安になるでしょう。「文献表」については後述しますので、「図1」にあるそれ以外の部分について説明しておきましょう。
「表紙」には、「論文題目」をはじめ、執筆者の氏名、学籍番号、所属学部・学科などを表記します。国際学部が発行している各年次の『履修要覧』の最後に「表紙」の書き方が案内されていますので参照して下さい。
この中でもっとも重要なものは「論文題目」です。これは短すぎても長すぎてもいけませんので、自分の論文の内容を端的かつ十分に表す工夫が必要です。場合によっては、「題目」を「主題」と「副題」に分けて表記する方法もあります。「副題」は「主題」を補足するために、研究対象を限定したり、研究事例を特定したりする場合に用います。また、題目の末尾に「・・・に関する研究」や「・・・に関する一考察」といった“決まり文句”は必ず付けなければならないものではありません。付けることによって、題目が曖昧になったり冗長になってしまうようであれば、付けない方がよいでしょう。
「表紙」の次に「要旨」とありますが、国際学部の場合、ここに「要旨」を置くことが求められていますので、論文全体の内容を1頁(多くても2頁まで)にまとめてください。
「まえがき」は末尾にある「あとがき」と対になっていますので、「まえがき」をおくのであれば、「あとがき」もおくようにしましょう。
客観的かつ論理的な記述が求められる「論文」の本体である「序論-本論-結論(序章~終章)」では、個人的な事情や主観的な感情を、そのまま感想や体験談として記述することは適切ではありません。とくに「本論」や「結論」では、個人的な経験や感情ではなく、先行研究、資料、データ、調査結果などの根拠に基づいて議論を進める必要があります。
しかしながら、筆者が卒業論文を執筆するに至った個人的な経緯や動機を記述することは、読み手からすると「なぜこのような研究テーマを選んだのか」を知るうえで参考になる場合があります。したがって、研究テーマを選ぶきっかけとなった個人的な経験や、論文執筆にまつわる私的な体験談やエピソードなどは、必要に応じて「まえがき」に記述することはむしろお薦めしたいところです。
ときどき「まえがき」のない論文の「序章」の冒頭で、「この研究テーマを選んだ理由は、海外への個人旅行先でお世話になった人が実は難民で・・・」というようなエピソードを記述する人がいます。しかし、そのような体験を出発点として、そこから見えてきた社会的な問題や研究上の課題を論じるのであれば、「序章」では、単なる個人的な体験談として記述するのではなく、研究背景や問題意識として整理して記述することが重要です。上記の海外旅行先で出会った人が難民であったという体験そのものは、「まえがき」に記述して、その体験をつうじて、難民支援、移民政策、人権保障などの課題に関心をもったのであれば、それらの課題は「序章」で研究の背景や問題の所在として説明するとよいでしょう。
また、論文執筆にあたって、インタビュー調査やアンケート調査などを実施する際に、組織や個人から指導や協力を得ることがあります。そのような場合には、協力や助言などが得られた組織や個人に対して謝意を表したいと思うこともあるでしょう。しかし、執筆にあたって支援や協力を受けたことへの感謝は、論文での主張や結論を支持するための論証そのものではありません。したがって、客観的な記述が求められる論文の本体には含めず、本体から離して「謝辞」または「あとがき」として記述します。
いずれにせよ、卒業論文では「まえがき」と「あとがき」または「謝辞」をおく必要は必ずしもありません。ただし、研究テーマを選んだ個人的な経緯や、調査や執筆に協力してくれた人びとへの謝意など、論証そのものに直接関わらない内容を書く場合には、「序論-本論-結論(序章~終章)」から成る論文本体とは区別して、「まえがき」や「あとがき」または「謝辞」に記述することを覚えておいてください。
| 図1:論文の構造(章立て) ○表 紙 ○要 旨 〔まえがき〕 ○目 次 ○序 章 ・・・・・・・・・・・・・・・・・【序論:10%】 ○第1章 ○第2章 ○第3章 【本論:75~80%】 ・ ・ ○終 章 ・・・・・・・・・・・・・・・・・【結論:10~15%】 〔謝辞〕 〔付録〕 ○文献一覧 〔あとがき〕 ※〔まえがき〕と〔あとがき〕は、国際学部の卒業論文では必ずしも必要ありません。〔謝辞〕と〔付録〕は必要に応じて記載するものです。 |
「付録」とは、たとえば、アンケート調査を実施した場合の「アンケート用紙」や研究活動の中で収集した資料の中でとくに重要で入手が困難な資料などを「付録(または資料)」として収録します。
「文献一覧」については「3.引用と出典表記と文献一覧」を参照してください。
②「序論」について
まず「序論」すなわち章立ての「序章」では、おおむね次のような事項について記述することが了解されています。
「研究の背景と問題の所在」
「先行研究のレビュー」
「研究の目的」
「期待される研究の成果と意義」
「研究の方法」
「論文展開の予告」
「序論」でもっとも重要なことは、上記「1.2)」で説明した「問いを立てる」ことですが、「問いを立てる」にあたって、その「問い」が立つ社会的文脈、あるいは社会的背景(経緯や現状など)を説明します(「研究の背景」)。そうした文脈を説明した上で、議論の対象となる分野や領域において、何が問題となっているのかを指摘します(「問題の所在」)。社会科学という分野に関わる「論文」を執筆する場合、政治や経済の問題、あるいは貧困や格差、人権や環境、平和や文化の問題など、実際の世の中で起きている事象を題材とすることが多いでしょう。そうした事象の中から議論や検証に値する重大な問題は何かを指摘するわけです。
このように問題を明確にした上で、次にその問題に関連した「先行研究のレビュー」を行います。なぜこれが必要なのかと言えば、繰り返し述べてきたように、「論文」とは自分の主観的な印象や感想、あるいは想像や憶測を書くものではありません。自分の主張や提案に正当性や信憑性があることを読者に納得してもらうためには、客観的な根拠やデータに基づいて議論を進めなければいけませんが、それらの多くが先行研究の中にあるからです。自分が議論の対象とする問題について、これまでどのような調査や研究が行われ、どのような調査結果や研究成果が生まれているのかを確認します。そうした調査結果や研究成果に基づきながら議論を進めていくわけですが、先行研究が問題のすべてを解決しているわけではありません。問題が深刻で重大であればあるほど、その調査研究はまだ途上にあり、未解明な問題やまだ手が付けられていない研究課題も多く残されています。
このように既存の研究成果と残された研究課題を確認した上で、自分が「論文」の中で明らかにしたい点を「問い」の形で提示します。この「問い」に答えることが「論文」の目的となります(「研究の目的」)。この「問い」が先行研究の中でも未解明な問題であればあるほど、「独自性(オリジナリティ)」の高い研究となるわけです。そして、この研究の結果を「期待される研究の成果」としてここで簡潔に述べておきます。論文の冒頭で研究の成果(結論)を書いてしまうことに抵抗を感じる人もいるかも知れませんが、序章で読み手に結論の概要を知らせることで、読み手(とくに論文を審査する査読者)は議論の進め方や結論の導き方の妥当性を確認しながら読み進めることができます。「論文」は小説や物語ではないので、結末を最後まで温存しておく必要はないのです。
また、自分の卒業研究が先行研究のどこに位置するのかが分かると、「論文」の結論がもつ研究の意義、すなわち、その分野や領域の研究活動や実践活動に対して貢献できることが明確になります(「研究の意義」)。ただし、卒業論文を執筆する学部生の場合は、先行研究を網羅的に分析検討していくことは難しいので、学術的な「独自性」という観点はあまり気にする必要はないと本研究室では考えています。
「研究目的」や「研究意義」を述べた後には、その「目的」を達成するために、どのような方法で研究を進めるのかについて説明します(「研究の方法」)。自然科学系の「論文」では、実験や観察という方法を用いて、その結果を考察分析していくことになりますし、人文・社会科学系の「論文」では、文献調査や社会調査が主な研究方法となるでしょう。たとえば文学作品の新たな解釈を試みようとすれば、テキスト批評という方法が採用されるでしょう。社会調査は量的(定量)調査法と質的(定性)調査法に大別されます。前者の代表格としてはアンケート(質問紙)調査があり、後者にはインタビュー調査などがありますが、ここでは個別の調査方法については説明を省略します。そして、最後に本論の各章でどのような議論を展開していくのかを予告します(「論文展開の予告」)。
このように、「序論(序章)」では「論文」がどのような問題を取りあげ、どのような方法で研究し、どのように結論を導いていくのかという「論文」の全体像を簡潔に紹介する役割を担っています。「序論」というよりも「総論」とよんだ方が適切かも知れませんが、読み手は、この「序論(序章)」を読んで、「論文」の概要を理解し、読み手にとって読む価値があるかどうかを判断しますので、「序論」といえども重要な役割を果たしているのです。なお、本項の冒頭で示した「序論」で記述すべき事項は、その順序が確定しているわけではありませんので、必要に応じて記述する順序を変更しても構いません。「論文」によっては、先行研究の分析を「本論」の中で行う場合もありますので、その場合は「序論」ではその概要の“頭出し”をして、本論の中で詳述すればよいでしょう。
また、修士論文や博士論文では、この「序論」の各項目を丁寧に記述する場合もあり、序論を複数の章で構成することがあります。その場合の「論文」構成については、指導教員と相談するようにしてください。
なお、「序章」は論文全体の導入部分であり、「第1章」ではありません。通常は、「序章」では上記のとおり、研究の背景や目的、方法や論文構成などを示し、その後の「第1章」から本論を始めます。ただし、短いレポートや論文では、「第1章」を序論にあてる形式もありますが、卒業論文のように一定の分量がある場合は、序論は「序章」で、本論は「第1章」以降で構成するのが一般的です。
③「本論」について
「本論」の各章では、「序論(序章)」で提示した「問い」に対して、客観的な根拠やデータに基づきながら議論を展開していきます。言い換えれば、「本論」は、結論で提示する「答え」を導出するために、必要な根拠を示し、分析や考察を積み重ねていく部分です。したがって、本論の各章は、単に調べたことを順番に並べるのではなく、論文全体の「問い」に答えるために、それぞれどのような役割を果たしているのかが分かるように構成する必要があります。
「本論」を何章で構成しなければならないという決まったルールはありませんが、卒業論文では、研究テーマや分量にもよるものの、少なくとも3章、多くても5章程度で構成されることが多いでしょう。たとえば、社会科学系の論文では、第1章で先行研究や理論的枠組み、研究対象に関する背景を整理し、第2章で事例や調査結果、資料などを提示し、第3章でそれらを分析・考察する、という構成が考えられます。ただし、これはあくまで一例であり、研究テーマや研究方法によって、章立ては変わります。
各章(第1章~第○章)は、さらに複数の「節」で構成され、各節は必要に応じてさらに「項」で構成されます。大事なことは、「章」と「節」と「項」の関係を分かりやすく整理し、それぞれに内容を簡潔に表す「見出し」と「通し番号」を付けることです。その方法には、表1のように「章・節・項」の漢字を用いる「漢字式」、数字だけで表記する「数字式」、漢字と数字などを組み合わせて表記する「折衷式」がありますが、提出先からの指定がなければ、いずれも方法でも構いません。ただし、論文全体をつうじて表記方法を統一することが重要です。
また、各章の冒頭に「リード文」をおいて、その章で何を論述するのかを数行から10行程度で予告しておくと、読み手にはその章の役割を理解しやすくなります。さらに、章の最後に「小括」をおいて、その章で何が明らかになったのか、また、それが次の章の議論にどのように繋がるのかを簡潔に整理しておくと、論文全体の流れが分かりやすくなります。
ただし、リード文や小括をおくかどうかは、論文全体の構成や各章の分量によって判断すればよく、すべての卒業論文で必要になるわけではありません。重要なことは、リード文や小括をおく場合には、第1章にはおくが第2章にはおかないというように章ごとに扱いを変えるのではなく、本論の各章を通じて、形式を統一することです。なお、この統一の対象は基本的には「本論の各章」です。「序章」や「終章」は役割が違うので、リード文や小括の有無を本論部分の各章とそろえる必要はありません。
表1:章・節・項の表記方法
| 表記方法 | 章 | 節 | 項 |
| 漢字式 | 第1章 | 第1節 | 第1項 |
| 数字式 | 1 | 1.1 | 1.1.1 |
| 折衷式 | 第1章 | 1.1 | 1.1.1 |
④「結論」について
「結論」すなわち章立ての「終章」では、「序論(序章)」で提示した「問い」に対して、本論での議論をふまえながら、最終的な「答え」を提示します。言い換えれば、「結論」は、論文全体の議論が「答え」にどの程度到達したのかを明らかにする部分です。
ただし、「結論」は、単に本論の各章で述べたことをくり返すだけの部分ではありません。本論で示した根拠やデータ、先行研究の検討、調査結果や事例分析などをふまえて、自分の論文では何が明らかになったのかを、簡潔かつ明確に述べる必要があります。したがって、結論を書くときには、まず「序論」で提示した研究目的や問いに立ち戻り、その問いに対してどのような答えを示すことができるのか、つまり「問答が成立しているのか否か」を確認することが大切です。
また、「結論」では、本論で十分に論じていない新しい論点や資料を突然持ち出すことは避けなければなりません。結論は、新しい議論を始める場所ではなく、それまでの議論を受けて、論文全体の到達点を整理する場所です。もし、本論で扱いきれなかった論点や、今後さらに検討する必要がある課題がある場合には、それらは「今後の課題」として最後に簡潔に述べるとよいでしょう。
卒業論文の場合、「結論」では、おおむね次のような事項を記述することになります。
「本論文の目的と問いの確認」
「各章で明らかにしたことの要約」
「問いに対する答え」
「本論文の意義」
「今後の研究課題」
このうちもっとも重要なのは、「問いに対する答え」です。たとえば、「本論文では何を明らかにしようとしたのか」「その問いに対して、どのような結論に至ったのか」「その結論はどのような根拠に基づいているのか」を、読み手に分かるように整理して述べます。
また、結論では、自分の研究の意義についても簡潔にふれるとよいでしょう。ここでいう意義とは、自分の研究が、その分野の研究や実践、あるいは対象とした社会的問題の理解や解決に対して、どのような示唆や提案を与えるのかということです。ただし、卒業論文では、過度に大きな意義を主張する必要はありません。自分の研究によって明らかにできたことを、根拠に基づいて、誠実に述べることが重要です。
最後に、「今後の研究課題」を述べる場合には、単なる反省や感想にならないように注意してください。たとえば、「もっと勉強したいと思った」「たいへん勉強になった」というような感想は、「結論」には適していません。結論で述べるべき「今後の研究課題」とは、本論文では十分に検討できなかった点、資料や調査方法の制約によって残された課題、今後さらに研究を深める必要がある論点などです。
このように、「結論(終章)」は、「序論(序章)」で提示した問いに立ち戻り、本論で積み重ねてきた議論をふまえて、その問いに対する答えを示す部分です。したがって、結論を書き終えたときに、序論の問いと結論の答えが対応しているかどうかを必ず確認してください。序論で立てた問いに、結論で明確に答えていること、つまり、問答が成立していることが、論文全体の一貫性を保つうえで重要です。
⑤「謝辞」と「あとがき」について
卒業論文では、必要に応じて「謝辞」や「あとがき」をおくことがあります。ただし、いずれも「序論-本論-結論(序章~終章)」から成る論文本体とは区別して記述する部分ですので、論文の主張や結論を補強するための論証そのものとは切り分けて考える必要があります。
「謝辞」は、論文の執筆にあたって指導や助言を受けた教員、インタビュー調査やアンケート調査などに協力してくれたり、資料を提供してくれた個人や組織などに対して、感謝の意を述べる部分です。これらの個人や組織に人びとへの謝意を示すことは大切ですが、それは論文の内容を支持する根拠ではありません。したがって、「謝辞」は論文本体の中ではなく、通常は「終章」の後など、本体から離した位置におきます。
なお、指導教員や副査など、論文審査に関わる教員への謝意を書く場合には、実際の関係に即した表現を用いることが大切です。たとえば、日常的に研究指導を受けた指導教員に対しては「ご指導いただいた」、個別の助言を受けた教員に対しては「ご助言いただいた」と書くことができます。一方、副査の教員は論文を審査する立場にありますので、事前に特別な指導を受けていない場合に「ご指導いただいた」と書くと、やや不自然に読まれることがあります。その場合は、「ご審査いただいた」や「貴重なご指摘をいただいた」など、実際の関わりに応じた表現を選ぶとよいでしょう。
これに対して、「あとがき」は、論文執筆を終えた後に、研究テーマに取り組む中で考えたことや感じたこと、執筆を通じて得た気づきなどを記述する部分です。ただし、「あとがき」は論文の結論ではありません。「序論」で提示した問いに対する答えや、本論での考察のまとめは、あくまでも「結論(終章)」の中で述べます。「あとがき」には、論証そのものには直接含めにくい個人的なふりかえりや、執筆を終えての感想などを、必要に応じて簡潔に記述するとよいでしょう。
卒業論文では、「謝辞」や「あとがき」を必ずおかなければならないわけではありません。また、両方をおく必要もありません。調査協力者や指導を受けた人びとへの感謝を正式に述べたい場合には「謝辞」をおき、論文執筆を終えての個人的なふりかえりを書きたい場合には「あとがき」をおく、というように、それぞれの役割を区別して考えることが重要です。